お家の色選びはとても重要です。建物の顔と言えるほど印象を強く与えることができる部分でもあるからです。外壁の色を適当に決めてしまうと後悔のもとになりかねません。「これなら塗り替えなければよかった・・・」なんてことにならないようにしっかり検討しましょう。
外壁の色となると「ご自身のお家」にだけ注目しがちです。外壁はお家の印象となる重要な部分ですが、お家は周いの建物の中に佇む街並みの景観の一つです。景観に配慮することで失敗する事ことを防ぐことができますので「浮いた色」を選ばない事がポイントです。
しかし、周りが茶色い家ばかりだから、必ずしも茶系にしなければならないということではありません。同系色を取り入れることで環境に馴染んだお家をイメージする事ができるため、失敗する可能性を低くできます。
色と色を組み合わせる場合は、どれくらい色を使えるかを考えることで配色のバランスは良くなります。その場合、以下の3つの色が重要です。
・ベースカラー:外壁の配色は基本となる色・アソートカラー:ベースカラーに調和する色・アクセントカラー:外壁に変化をもたらす配色
外壁色は7割がベースカラーで印象が決まるため重要です。そこに変化をつけるサブカラーがアソートカラーとアクセントカラーとなります。まず、配色を決める時は全体の7割の印象になるベースカラーから色を決めると、全体的にまとまった配色を決定することができます。
地域や気候の違いで、汚れが付きやすい、カビや藻が生えやすい環境などはあるかとは思います。お色選びに失敗しない為に注意した方がいいこととして「汚れへの配慮」です。
外壁に付着する汚れには様々な物がありますが、ほとんどの汚れは中間色です。そのため、暗い色は中間色の色をカモフラージュする効果があるので汚れの目立ちにくいグレー色などがよく使われています。また、ベージュ系も同様に汚れの色と同化する為、目立ちにくい色と言われています。
色により色褪せがしやすい色もあります。出来上がりの印象も大事ですが、長い目で見た時の印象も考えておくと決めやすいかもしれません。
実際に塗装すると、同じお色でも外壁の素材、雰囲気が違うだけで違う色に見えることもあります。
それと外壁のお色選びでは意外と忘れがちになる”ツヤ感”も重要な一つのポイントです。ツヤ感を出すことで光の反射により色の見え方が変わり、イメージをガラリと変えます。
ツヤ感が強い塗料を選ぶと光沢感が出るので、見映えが良くキレイです。反対にツヤ感を抑えると重厚感が出て、シックな仕上がりになります。各塗料メーカーで艶感は異なりますので、予め艶の種類も確認しておきましょう。